個別洗いの宅配クリーニングを利用するメリット・デメリットとは?
自宅から利用できる宅配クリーニングの人気が高まり、取扱業者も増えてきました。業者の中には他社と差別化するために「個別洗い」を取り入れてきています。そこで今回は個別洗いと一般的な宅配クリーニングがどう違うのかを解説します。「個別洗い」が気になっている人は参考にしてください。
個別洗いと一般的な宅配クリーニングはどう違う?
ほとんどの宅配クリーニングの運営は実店舗があるクリーニングチェーン企業や、クリーニングは外部委託し受付のみ行っている企業が行っています。このため実店舗と同じように、他の顧客の衣類と一緒に大型の機械で洗濯、乾燥を行うクリーニング方法が取られています。
一方、個別洗いを行う宅配クリーニングで取られているのが、小型の機械を導入して「顧客ごと」に対応する方法です。また最近は、「1着ごと」に必要な洗い方をプロの視点で見極めて、クリーニングする「完全個別洗い」サービスを提供する業者も増えています。完全個別洗いを行う業者の中には、機械を使わず、1着1着手洗いで対応を行っているところもあります。
個別洗いの宅配クリーニングを利用するメリット・デメリット
宅配クリーニングの顧客にとっては嬉しい「個別洗い」ですが、以下のメリットやデメリットを理解することでより効果的に利用ができます。
メリット
個別洗いのメリットは4つあります。
顧客単位または1着ごとにクリーニングを行うので清潔
個別洗いの1番のメリットは、圧倒的に清潔感です。一般的な宅配クリーニングの場合、他の顧客の衣類と一緒に洗われるため他人の衣類からの「ニオイ移り」や「汚れ移り」する可能性があります。きれいにするために出したのに、出す前より他人のニオイなどで汚れてしまったらクリーニングの意味がありません。しかし「個別洗い」では顧客単位または洋服単位で洗いから検品まで処理してくれますので、他人の汚れやニオイ移りの心配がなく衛生的です。
少ない単位で洗うので衣類が傷まない
顧客単位で洗いから乾燥までしてくれる個別洗いは、一度に大量の衣類を洗う宅配クリーニングに比べて、衣類がこすれたり絡まったりすることで痛むことがありません。大切にしているハイブランド服や、繊細な取り扱いが必要となるヴィンテージの衣類などを「戻ってきたら破損しているのではないか」と心配でクリーニングに出せずに悩んでいるなら、1度個別洗いを取扱っている宅配クリーニング業者に相談してみましょう。
クオリティが高く普通では落ちないシミや汚れが落ちる
個別洗いの取扱業者は洗いから検品まで、工程1つ1つのクオリティが高いところが多くあります。一般的なクリーニング店で落とすのが難しいと言われたシミや汚れがキレイに落ちる可能性もあるのです。もちろん中には完全に落とせないシミや汚れもありますので、クリーニングに出す前に宅配クリーニング業者へ確認をした上で利用しましょう。
完全個別洗いで水洗いできない服を「水洗い」できる
1着ごとにプロ視点で洗い方を見極めて対応してくれる完全個別洗い業者には、本来はドライクリーニングすべき衣類を水洗いと溶剤で2度洗いする「ウェットクリーニング」を取扱っているところがあります。実はドライクリーニングでは、汗やシミ、血液の汚れを落とすことはできません。しかし匠の技術があるから実現できるウェットクリーニングを使うと、水を使っているにもかかわらず服が縮んだり型崩れたりすることもなく、ドライクリーニング以上にキレイに衣類を洗えます。
デメリット
個別洗いのデメリットは、たった1つ。一般的な宅配クリーニングに比べて価格が高いことです。他のクリーニング方法に比べて丁寧な対応する分、手間がかかるためクリーニング料金が高くなってしまいます。とくに完全個別洗いを利用する場合は、衣類の種類によって数千円から1万円近い費用がかかってきます。
違いを理解したら、さっそく利用してみよう!
宅配クリーニングは次の4ステップ利用できます
ネットから申し込む
ほとんどの宅配クリーニング業者の場合、ホームページの申し込みフォームから注文すると、自宅に集荷用のボックスやキットが届きます。届いた集荷用のボックスにクリーニングする衣類などを箱詰めします。なお業者によってはダンボールなどを自分で準備する必要がありますので、衣類の送付方法はホームページにて事前に確認しておきましょう。
衣類を発送する
衣類を詰めた箱は指定日に宅配業者が受け取りにきたり、コンビニエンスストアの窓口で引き渡したりして宅配クリーニング業者へ発送します。業者によって発送方法も異なりますので、ホームページで事前に確認しておきましょう。
業者にてクリーニング
発送した衣類が業者に届くと到着メールが送られてきます。業者によっては、この時点で検品・見積もりを送ってくれるところもあります。検品・見積もりが送られてきた場合は、内容に間違いがないか必ずチェックしておきましょう。その後、業者側でクリーニング処理が開始されます。クリーニング・検品が完了すると箱詰めされて返送されます。
衣服を受け取る
自宅にクリーニング完了した衣服が届きます。届いたら再仕上げなどの補償を受けられる期限があるので、できるだけ早く仕上がりを確認しましょう。確認する際、クリーニングタグを取ったり衣類を着たりすると、再仕上げを受けられない可能性があるので注意が必要です。またチェックした結果、衣類に破損や汚れが残っていた場合はすぐに業者に連絡しましょう。
まとめ
今回は個別洗いと一般的な宅配クリーニングの違いをご紹介しました。個別洗いはメリットも多いクリーニング方法ですが、お伝えしたように一般的な宅配クリーニングより料金が割高になります。用途や衣類の種類によって、一般的な宅配クリーニングと個別洗いを上手に使い分けて利用しましょう。